THE ニュースタンダード。Google Pixel 6レビュー。

THE ニュースタンダード。Google Pixel 6レビュー。

思ったよりよく出来ててびっくり。これは他人に勧められるヤツ。

2021年10月にGoogleさんより新たなスマートフォン「Pixel 6/6 Pro」が発売されました。Google自身が設計したSoC(スマホの脳みそみたいな)を搭載していたり、去年発売されたミドルレンジレベルのPixel 5とは違ったハイエンドレベルの強さを持っていたりということで発売前から結構な話題になっていた機種です。(Googleさん自身が情報をお漏らししまくったりで話題を提供しまくったおかげもあるかも)

去年のPixel 5が自分にめちゃめちゃ合ったということもあり、今年のPixel 6も購入するかをめちゃめちゃ悩みました。結局購入はしないことにしたのですが、今回2,3週間ほど知り合いからPixel 6を貸していただける機会に恵まれましたので、使ってみて感じたことについて今回お話しさせていただければと思います。

Pixel 5のレビューはこちら

【ベストバイガジェット2020】ALL is ちょうどいい!いつもその手に「Google Pixel 5」

2020年も早いものでもう1ヶ月を切りました。はやい…はやくない…? 2020年…
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外観を見てみる

重心が上部に偏ってそうな見た目だけどちゃんと中央です

今回使ってみたのは普通のPixel 6。Proではないスタンダードなモデル。

カラーはSorta Seafoam(緑)でギリギリ「Pixel 5の後継」って感じがするカラーリング。思ってたより色が濃くてポップすぎる感もあったのですが、使ってるうちに結構愛着が湧くカラー。

背面の素材はガラスで、結構テカテカするので安っぽさを感じます。今回はカラー自体がポップなのでその安っぽさがいい感じにマッチしているのですが、もしこれが違う色だったら…Proモデルくらいはマットなガラスにしておいてほしかった。端っこが局面加工されていて手のひらへのフィット感が心地良い。このあたりについてはよく考えて作られているのかな。

ただ筐体四隅が結構鋭い角になっています。iPhoneとかはもっとまるっとしてるんですよね。ここは結構好き嫌いが分かれると思います。持ち心地的に。

重さは公称「207g」と数字としては少し重め。しかし6.4インチと大型なこともあってそこまで「重い!」と感じることはありませんでした。(普段iPhone 13 Proというもっと重いスマホを使っているせいもあるかも)

そして発売前から賛否両論感があったカメラデザイン。見た目以上に出っ張ってます。正直最初に発表されたときは「なんじゃこりゃ」っていう感じだったのですが、実際に使ってみると良いところもあって嫌いという程ではなくなりました。

カメラユニットが帯状になっているので、こんな感じに置いたときに安定するんですよね。

昨今のスマホはカメラユニットのせいでケース無しで机に置くとガタガタするのがスタンダードだと思うのですが、Pixel 6はノーガタガタでGood。しかもちょっと角度がつくので通知などがちょっと見やすい。少なくとも純正ケースを付けてもこのメリットは残るので気にせずケースを付けてもOK。

使ってみてわかった悪い部分として、ケースなしでポケットに突っ込んだりしているとカメラユニットの段差部分にゴミが溜まります。拭けば取れるのでクリティカルな問題ではないのですが、溜めすぎると小汚いので定期的に掃除してあげましょう。出っ張らせるにしても直角ではなく、iPhoneなどのように緩やかな坂にしてほしかったなぁ。

ディスプレイ面はこんな感じ。

ディスプレイは有機ELで発色もGood。リフレッシュレートも90Hzと結構ヌルヌル。最近はiPhoneも120Hzまで表示できるようになりましたが、90Hzでも十分ヌルヌル感を味わえるのでバッテリー消費とのバランスを考えると90Hzでもいいのかなと思います。

インカメラはパンチホールでディスプレイ上部中央部に配置されています。形や位置にこだわりもないので特に嫌悪感はありませんが、結構大きめなので気になる方は気になるかも。

ベゼルについては無理に細くしたりということもなく、雰囲気としては結構好き。やっぱりベゼルはある程度は残すべきもので、曲面ディスプレイなんか論外です。その点今回のPixel 6はほどよいベゼルがあってフラットなディスプレイ、うーん好き。(ちなみにProは曲面ディスプレイ)

ただもう少しベストを尽くしてほしかった…。下部ベゼルだけちょっと太い。Pixel 5は均等だったのでちょっと残念ポイント。

右部:電源ボタン、音量ボタン
左部:SIMスロット
上部:マイク穴
下部:スピーカー、USB-Cポート

フレームの四方はこんな感じ。特に特殊な点はありませんね。無印モデルはどのカラーでも黒いアルミフレームです。イヤホンジャックはありません。イヤホンジャックを求める方は廉価モデルのaシリーズを待ちましょう。6aで搭載されるかは不明ですが。(個人的にはされるような気がする)

そしてこのフレームは結構クセモノで、めっちゃ滑りやすいです。マジで。ヌルヌルというかサラサラ過ぎて滑ります。机に置いてる状態から持とうとしたら滑って持ち損ねたことが何回かあります。滑って落としてさようならってなる前にケースを確保しておいたほうが良いと思います。


純正ケースを付けてみる

今回は純正のケースも調達済み。Googleのケースと言えばファブリック系のイメージなのですが、今回はシリコンっぽいケースのみのラインナップ。シリコン系は正直あんまり好きではないのですが、今回はコレしかないということで。

装着してみるとこんな感じ。

結構硬めの材質で脱着がちょっと大変です。特に外す時は爪を駆使しないと外しにくい。ただやはりシリコン系といことでグリップ力が高く、滑って落とすなんてことはほぼないです。もっと言うとグリップ力が強すぎて操作しにくいときがあるくらい。

あと結構厚くて重いので、ただでさえデカい筐体がさらにデカくなる感じがします。おそらく薄型ケースが他のメーカーから出ると思うので、厚いケースが嫌な方、シリコン系が嫌な方はもう少し待ってみましょう。

当然ですがカメラユニットより高い位置にケースがくるので、机に置いてもカメラユニットが直に接地することはありません。

ディスプレイ面はこう。絶妙にダサい。

なんだか一昔前のスマホ感があるというかなんというか、なんか野暮ったい。他のスマホではこうはならないのになぜなんだろう。一体感がないのかな。浮いてる感?

とはいえしっかりディスプレイより高い位置にケースのフチがくるのでディスプレイが設置することは少なめになります。しっかり守るところは守ってくれるのでそういう意味では嫌いではないんですけどね。

その他の保護部分はこんな感じ。ボタン類も包んでくれるタイプですが、押し心地は結構カチカチ押せていい感じでした。ポート開口部も広めにくり抜かれていて他社のケーブルも普通に使えると思います。


Pixel 5と並べてみる

同じメーカーのスマホとは思えんぜ

趣味でPixel 5(家族の)と並べてみました。

同じPixelとは思えないレベルでデザインが変わったなぁと思います。あとこう見るとやっぱりPixel 6はデカい。最近はiPhoneのminiサイズが売れていないという情報が出ていたりと、小型スマホが出しづらい情勢なのは理解できます。それでもスタンダードモデルがこの大きさは流石にデカすぎやしないかと思ってしまう。もう一回り小さいモデルがあってほしかったな…。

パンチホールが小さくなったのが分かる

ディスプレイ面で並べるとこう。正直これだけみるとPixel 5の方が強そうというかイマドキに見える。やっぱりベゼルのバランスって大事なんだなって思います。

あとPixel 6はやっぱりカクカクというか四隅の角が鋭いのが分かると思います。


外観だけを見てもカメラユニットの特殊さはあれど、使いやすさをよく考えて作られていると思います。少し安っぽいけど下品なギラギラさはないし、ポップな筐体に愛着を感じる方も多そう。

増加するメディアコンテンツを快適に消費するための大型ディスプレイや、その大きさでありながらも重すぎない重量。「スマホはPixel 6の1台だけ!」という方に対して過不足ないバランスなのかなと感じました。



使ってみる

そんなわけで2週間と少しをほぼメイン端末として使ってみました。

当然といえば当然ですが、ブラウジングやSNSなどはヌルヌルサクサク余裕を持って動作します。画面も大きいので情報量も多く、動作についてはほぼ「うーん」と思うことはありませんでした。

ソフトウェア的にも凝った部分はなくとてもシンプルで、いい意味でiPhoneチックに使えるなという印象。(それが嫌だと感じる方もいらっしゃると思いますが)


手に持ってみる(発熱とかについて)

発表から販売開始までに家電量販店で展示され始めた頃から「Pixel 6はすぐ熱くなる」という発言がSNS上で多く見られました。私自身も量販店で触ったときに同じような感想を抱いたことを覚えています。「コレは間違いなくファッキンホット端末だ」と。

ところがどっこいこの2週間、割としっかり使い込んでみましたが不快感を感じる発熱を起こしたことはほぼありませんでした。充電中やある程度の時間ゲームをしているときにほんのり熱くなりましたが、減点ポイントにするほどの発熱は0。使っているうちに「逆に家電量販店展示品はなぜあんなに熱かったのか」と考えてたような。

バッテリー持ちも悪くなく、朝から車で出かけて日が変わる頃に帰ってくるような小旅行に持ち出した時も帰ってきたときには40%弱バッテリーが残っており「結構持つなぁ」と感じたことを覚えています。「移動中も休憩中ずっとスマホを触ります!」ということでなければ余裕で持つのでそこの心配はいらないかなと思います。

角が手に刺さる

予想外に「うーん」と感じたのは持ち心地。前述もしましたが、Pixel 6は結構筐体の四隅が角ばっています。ここが手に持ったときに手のひらに刺さるんですよね。痛いという程でもないけど違和感がすごい。ケースをつけても同じ。個人差は大いにあると思いますが、Pixel 6を持ってると手が疲れる…。


ゲームをしてみる(ウマ娘)

いつもの。

軽めのゲームに分類されるウマ娘程度であれば余裕のよっちゃんです。カクつくこともないですし、育成数回くらいであれば発熱もほぼありません。(原神のような重めのゲームだと結構熱くなるかも。やってないけど)

ただPixel 5からそうでしたが、カメラがある画面上部にはゲームが表示されず黒帯になるので没入感は皆無です。個人的に黒帯があるとやる気が一気に失せるのでPixel 6ではほぼゲームをしませんでした。せっかくPixel 5と比べて強くなったのにもったいない気もするけども。

強くなったことにGoogleさんも自信があるのか、こんなゲーム用設定なんて作っちゃったりして。

ワンタップでスクショが画面録画できるようにしたり、FPSを常時表示にしたり、ゲーム中の通知をオフにしたりと他のスマホメーカーもやっていることですが、YouTubeライブ出来たりするのはGoogleさんならではなんですかね。

ゲームに力入れるならどうにかして全画面表示くらいさせてくれ。

すぐスクショを撮れるようにしたり、FPSが表示させたりできる

指紋認証をしてみる

生体認証は指紋認証。しかも側面とか電源ボタン内蔵とかでなく画面内指紋認証。

Androidでは既にメジャーな認証になってきてますが、Pixelにもその波がやってきました。精度についても個人的には文句ありません。指をしっかり認証位置に置けばほぼ失敗することはありませんでした。一瞬で指を離したりと「速さ」を求めると不満は出てくると思いますが、普通に使う分には困らない速度なので良いかなと。

私は今回試していませんが、ディスプレイ保護フィルムを貼ると精度が落ちるという話を聞きます。どの程度落ちるのかはわかりませんが、もしフィルムを貼る場合はGoogleさんが認定を出しているメーカーのフィルムを選ぶのがいいのかなと思います。


心配していた発熱がなければカクつきなどのストレス要因もほぼない。すごいぜ。(持ち心地については個人差がデカそうなので目をつむる)

重量系ゲームを始めとする重い処理をすると流石に発熱すると思いますが、それはどのスマホにも言える話。普通に生活必需品としてスマホを使う方にとってはマジでおすすめかも。



カメラを使ってみる

Pixelといえばカメラ。といってもPixel 5の時点でほぼ不満もなく「これ以上どうすんだ」という感じだったので、試してみるのを結構楽しみにしていました。

カメラ構成はPixel 5と変わらず「広角、超広角」の2眼。じゃあ特に進化してないんだと感じますが、驚くなかれセンサーがデカくなって画素数が5000万画素になりました。(広角レンズ)

正直画素数はどうでもいいのですが、センサーサイズが大きくなったのは良いですね。センサーサイズが大きくなると明るくなるし、背景がボケやすくなるしで雰囲気のある写真が撮れるしで良いことが多いです。

今回はお出かけ先やご飯の写真とPixel 6で追加されたおもしろ機能を試してみたりしたのでどんな感じで撮れるのかぜひ参考にしてみてください。全部撮って出しです。


お昼の写真

直線が多い人工物を写しても変な歪みはないことがわかります。遠方のディテールもハッキリしていて撮影していて不快感を覚えることは全然なし。

逆光になっている部分も黒潰れしておらず、しっかり色が残っているのはめちゃめちゃ良いですね。

超広角での一枚。遠めのショットでも被写体の質感がしっかり残っていてGood。広角、超広角で色味がほぼ一緒で自然に使い分けることができるので余計なこと考えずに撮影できました。

被写体にグッと寄ると背景がめちゃめちゃボケます。特にポートレートモードとかも使わないでコレなのでもうポートレートモードとかいらないな!

ただPixel 5のころに比べてちょっとイマドキというか「彩度とHDR高めの映える写真」になってしまったかなと撮影していて思いました。Pixel 5の自然な感じが好きだったんだけど。これでも他メーカーと比べると控えめな方なんですけどね。


ご飯の写真

ご飯カメラとしてはめちゃめちゃいいと思います。自然な感じが好きとは言いましたが、やっぱりご飯カメラはちょっと再度が高いほうが美味しそうに見えるのでPixel 6はぴったりですね。

カツのザクザク感とかポテトのザラザラ感見て。

質感をしっかり残すカメラなので料理の雰囲気を描写できるのマジでGood。ほんとにソフトとかで調整する必要ないのいいな〜。カレー食べたくなってきた。

ただ一つ「うーん」と思うのは被写体により過ぎるとボケがうるさすぎるというか、パっと見写真全体がブレてるように見えるんですよね。これは構図を吟味することである程度は避けられるので、そういう知識もそろそろ勉強しようかな。


夜の写真

夜景に関してはPixel 5より好きですね。空の暗い部分もザラザラ感が少なくて撮影がめちゃめちゃ楽しかったです。ここでもあんまり黒潰れとかがなくて「うーん」と思う要素がほぼない。すごいぜGoogle。

ほったらかし温泉は定期的に行きたくなる。

夜景というかナイトモードでも不自然な色にならないので本当に環境を選ばない。Google、すげーな!

流石にライトが明るすぎると白飛びはしてしまうが。人間の目でも飛んでるので仕方がない。

こういう写真もバッチリ撮れます。ただ暗い環境だとその分同じ体勢を長時間キープする必要があるので、ミニ三脚とかスマホ用のスタビライザーとかがあるともっとキレイに撮れると思います。(体勢が変わるとブレちゃう)


消しゴムマジック

消しゴムマジックとは写真に写り込んだ邪魔者(人類)を削除することができる神様モード。

先程の写真をこのモードにかけると↑のように「この人類を削除しますか?」という状態になります。デフォルトで結構キレイに人類を認識してくれるので楽ちん。自分を生み出した人類に恨みでもあるんでしかね?

この状態で「すべてを消去」を押すと…

誰もいないのに影が

人類を消すことができます。仕留め損ねがありますがまぁこんなもんでしょう。

左の階段などのように不自然に仕上がってしまうことが多いですが、パっと見では違和感がないレベルで人類を消すことができます。流石に影までは考慮することが出来なかったようだけど。

撮影した写真に写り込んでしまった人全員にモザイクとかかけるのめんどくさいなーというときはこの機能で存在ごと消してしまってもいいかもしれませんね。

※タップして自分で対象を指定すれば人類以外も消すことが出来ます。


モーションモード

モーションモードはいわゆる「流し撮り(景色は流れて被写体だけバチッと撮れてるやつ)」やその逆パターン(長時間露光)を手軽に行うことができる便利モード。

↑のような写真をカメラで撮る場合は普通なら電車の動きに合わせてカメラを動かしたりする必要があるのですが、Pixel 6はモーションモードを指定してシャッターボタンを押すだけ。超楽しい。

流石に被写体も少しブレてるというかピントが合っていないけど、SNSにあげるくらいならすげ〜ってなるので全然使っていけるレベルではないでしょうか。

流し撮りの逆パターンはこんな感じ。景色は止まって車だけめちゃめちゃ速そうになってるやつ。こっちも面白いといえば面白いけど、流し撮りよりかは使い所がないかなと。


やっぱりPixelのカメラは非常にGoodですね。

Pixel 5よりかは派手めな絵作りとはいえ、相変わらず加工モリモリという感じではない写真が撮れます。新しく追加された機能も面白いものが多くてコンピューターの強みを最大限に活用してるなーと思います。

望遠レンズがないので「たまーにズームしたい時どうするの?」という感じですが、Pixelは2倍デジタルズームくらいならほぼ劣化がないので安心!すげーな!



コレは他人に勧められるレベル!…でも

中も外も使い心地の良い作り。ハイエンドレベルの強さ。THE 優等生なカメラ。これらを全部持ってて7万円ちょっと。すごいぜ。これは他人に勧められるでしょう。というか勧めます。

確かに望遠レンズをはじめ「コレあったほうが良いよね」という要素は多々あります。しかしスマホを生活必需品として使う場合の最低限の要素はしっかり揃っているのではないでしょうか。Pixel 6の1台だけで生活しても困る人のほうが少ないでしょう。

Googleさんが考えるスタンダード。「コレ買えば困らないよ〜」と考えるスマホ。予想以上のモノが出てきたなと思いました。

でもね(以降チラ裏みたいなやつです)

正直なところ個人的には「Pixelに求めてるのはそうではないんだよな〜」って感じます。私はPixel 5の時の「スマホはこれくらいでいいんだよ」を体現した感じのPixelが好きだったんですよ。

今回のPixel 6は本当にいいスマホだなと思います。でも「Pixel」として見ると好きになれないんですよね。これがPixelという名前じゃなかったら間違いなく2021年ベストスマホにしてたと思います。どちらかと言うとPixel 6ではなくPixel 5が特殊なのも分かってるんですけど…うーんモヤモヤする。

Pixel 5、恋しいぜ。