手軽さの権化のようなカメラ。RICOH GR IIIxを使ってみた話。

手軽さの権化のようなカメラ。RICOH GR IIIxを使ってみた話。

2023年5月21日

どこにでもしまえて、どこででも撮れるやつ。

私はカメラをやっているオタクということもあって、お出かけ先で見た景色とか食べたものとかはなるべくキレイに記録したいという思いがあります。

ただ強いカメラって基本的にデカいんですよね(メインカメラであるZ 7llくんがそう)。だから持ち出すときにはカメラに合わせたデカいバッグと気合いが必要で、正直ちょっとめんどくさい。でもスマホカメラで済ませるのもなんだか味気ないし…そんな面倒なオタク心と戦って生きています。

そこで私はこう考えました。「じゃあいい感じに綺麗に写真を撮れて、サコッシュとかにも入っちゃうコンパクトなカメラ買っちゃえばよくない?」と。今回はそんなカメラの話。


RICOH GR IIIx (Urban Edition)

そんなわけで2022年11月頃に購入したのがRICOHの「GR lllx」というコンパクトデジタルカメラ。のUrban Editionという通常版とは筐体カラーが異なるやつ(通常版はもっと黒い)。周りでも使ってる方が多く、めちゃくちゃ「GRはいいぞ~」と推されたということもあり購入しました。

GR lllシリーズは「GR lll」と「GR lllx」という2種類のカメラがあって、今回は画角が狭い方(約40mm)のGR lllxを選択。GR lllはほぼスマホのメインカメラと同じくらいの画角(約28mm)なので、個人的にはちょっと広く撮れすぎちゃうかなと。スマホとも被っちゃうしね。(デザインなどはほぼ同じです)

比較用iPhoneは14 Plus

GR lllxの好きな部分は何といってもその「大きさ」。スマホより小さいです。

つまりリュックだろうがサコッシュだろうがポッケだろうがどこにでも入るすごいやつ。入れられる場所が多すぎて、使おうと思ったときにどこに置いてたかが分からなくなることもしばしば。テレビのリモコンみたい。

ここまで小さいと持ち出すことに抵抗を感じることもないですし、逆に「使うことないだろうけど、一応バッグに入るし入れておくか」というような折り畳み傘的な存在にまでなっています。

デザインを含めたストイックさも好きポイント。ファインダーもないので、変に気取る必要もなく「ただ撮りたいものにレンズを向けて、ディスプレイで確認しつつシャッターボタンを押すだけでいいんだぜ。スマホみたいにね」とGRが語りかけてきます。

デカいカメラを持つと「構図が~とか設定が~」とかついていろいろ考えてしまうのですが、このカメラは本当にスマホで撮るみたいに、何も考えずに(と言うのは言いすぎだけど)超気楽に使えるのがGood。そんなわけで私はGR lllxを使う時はほとんどの設定をオートで撮影しています。強いて言うなら絞りの設定くらい。(もちろん設定をいじくり回して撮影することも可能)

パーツを変えることで「My GR」にできるのもウレシイポイント。GRは私の周りだけでもたくさんの方が使っているんですけど、その分ド被りすることも多くて、どうにかして個性を出したくなっちゃうんですよね。

そんなわけで私もレンズ周りのワッカをデフォルトの青ワッカからグレーワッカに変えちゃいました。シックでかっこいいぜ。サードパーティ製を含めると本当にいろいろな色があるので、既に持っている方も漁ってみてはいかがでしょうか。

【作例】カジュアルに、スマホのように撮る

もちろん写りも超いい感じ。スマホより小さいくせに、写真の写りに直結するセンサーのサイズはスマホより数倍大きいんだからびっくりです。(スマホのセンサーもドンドン大きくなってきているので技術の進歩はすごい)

センサーが大きいと全てにおいてGoodというわけでもないのですが、基本的には「明るく撮ることができて、よくボケる」ということがあるので、センサーが大きめのGR lllxは結構なシチュエーションで「オッ!」と思える写真を撮ることが出来る強さがあります。

購入してから約半年間で撮影した写真から何枚かピックアップしてみたので、無編集でどうぞ。

マグロくん

被写体はパキっと写してくれるのに背景はめちゃめちゃボケてくれる。ボケ方も自然で違和感がないので写真に立体感を持たせてくれるんですよね。ただシャッターボタンを押すだけでこうなるのは単純に楽しい。

お台場のユニコーンガンダム
KITTE丸の内の天井

少し遠いところにピントを合わせると写真全体をパキっと写してくれるので風景や街撮りなんかもそつなくこなしてくれるんじゃないでしょうか。お出かけ先で「あ、いいな」と思ったらすぐに撮る。撮りたいという気持ちから撮るまでの邪魔をしないのがGood。

デミトレーナー×3
塗装作業中の机の上

40mmという画角もあって、テーブルフォトなんかも撮りやすいです。画角が広すぎないから変に被写体に近づかなくてもいいし、自然な体勢で机の上をパシャリとできるのは好きなポイントですね。

お台場の高速道路
水たまり

明るく撮ることができるかつ手振れ補正機能も搭載しているので夜景なんかも怖くない。白飛び黒潰れせず、階調豊かに映してくれるので夜景撮影がすんごい楽しいですよ。

つまるところ「物・風景・夜景」で日常の大体の場面で活躍出来るってことですね!すごいぜ。

そして至高の飯撮りカメラ

そしてもって飯撮りに向きすぎているカメラなんですよね、GR。みんなでGRを買ってもらって「GR飯撮り部」を立ち上げたいと思うくらいにはめちゃくちゃ手軽に、そして良い感じに撮れます。

まず写りに関してではないのですが、小ささ故にサッと出してサッと撮れるので「いただきますの空気」を壊さずに撮れるのがデカいです。実はこれがすごく大事。周りがカメラに理解がある集まりならいいのですが、そうじゃない食事会でデカいカメラなんか出した瞬間オワリ。やべーやつ扱いされてオワリです。そういうこともあって周りを威圧しない小ささであることはとても大事。

もちろん写りに関しても言わずもがなで、飯の質感をしっかり描写してくれます。魚介類のテカテカさテラテラさヌルヌルさもバッチリ。この生々しさが食欲をそそるんだよね。

ボケ方も自然で奥行き感をキレイに出してくれるので、料理の主役を際立たせることがとてもうまい!

ラーメンもスープのキラキラや、絡まった麵の立体感など魅力を損なうことなく残すことができます。スマホ並みに「構える・撮る・しまう」の動作を滑らかに行えるので、ラーメン屋さんでの秩序を乱さずに済むのも非常にGood。ラーメン屋さんはいかに無駄な時間を出さすに回転させるかが大事ですから。

ちなみに私は塩ラーメンが一番好きです。(ラーメンならなんでも好き)

そしてもちろんお肉にも。赤身やスジの繊維感がたまらないぜ。全てのお肉は一期一会、写真として残すなら少しでも綺麗に(手軽に)残していきたい。みんなもGRを買って軽率に飯テロしよう!

〆はケーキとコーヒーで。ごちそうさまでした。

写真を見返していて気づいたことなのですが、撮影したご飯だけでなく「お店の雰囲気」もそのまま残してくれているなと思いました。暗い場所でも明るい場所でも変な処理をしないでそのまま残してくれるので「暗い場所は暗く、明るい場所は明るく(白飛び黒潰れはなしで)」残してくれるのは後で見返したときに嬉しいポイントでした。この大きさのカメラでここまでできるとは…GR、恐ろしい子。


財布・スマホ・GR!

という時代がそこまで来ているのかもしれません。この3つをバッグやポッケに突っ込んでおけば困ることなんかないし、生活の中で「いいな」と思う物や景色があればさっと写真として残すことができます。QOL爆上がりですね。私はGRを購入してからカメラというものを持ち運ぶ頻度が爆上がりしましたし、なんてことない時でも写真を撮る回数も増えました。超楽しいです。

画質だとか「カメラのスペック」に直結する部分では強いカメラに負けてしまうのですが、やっぱりカメラというものは撮影してなんぼの道具なので「持ち運ぶこと」「使うこと」が負担にならないということはある意味すべてのスペックを上回るメリットだと思います。つまり最強。(それを言ったらスマホが最強感あるけど、キレイにかつ印象的に思い出を残せるメリットも少し加味!)

そんな感じのある意味「超絶最強コンパクトデジタルカメラ」であるGR lllxを使ってみたら楽しかったよ~というお話でした。見たもの食べたものをスマホで撮影している方々にも是非使ってみてほしいと思うカメラです。

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