顔が良いスマホを衝動買いして…手放した話。Microsoft Surface duo レビュー。

顔が良いスマホを衝動買いして…手放した話。Microsoft Surface duo レビュー。

2021年5月17日
ガジェット

非常に惜しい存在だった…。次期に期待。

先日、米AmazonでMicrosoftが販売しているスマートフォン「Surface duo」を購入しました。

今回初めて米Amazonを利用してみたのですが、そこは流石世界のAmazon。日本で買い物するのとほぼ同じ感覚で購入することができました。今後はもっと利用してみようかな。

そんな初の試みを経て手にしたモノですが実は既に手放しています。今回は簡単なレビューと手放した理由などをまとめてお話させてください。



Microsoft Surface duo

まず今回購入(&売却)したSurface duoについて。

Surface duoは2020年9月にMicrosoftから発売された折り畳み式2画面スマホ。めちゃめちゃカッコよくて発表当時から発売されたら絶対買うぞ~と思っていました。各メディアや個人ブログなどでも「日本国内の技適を取得した!Surfaceは日本市場を重視してるから国内発売される!」だとかなんとか言われていて超期待したのを覚えています。

しかし実際のところは国内発売はなく、価格も思っていたより高価。当時金欠気味だったこともあって萎え萎えで購入をやめちゃいました。

そして幾星霜を経た2021年4月、米Amazonで割引販売されているとのことで「それなら」ということで衝動買い。

THE べっぴんさん

見てくださいよ!この顔!パッケージを開いた瞬間から数日間はテンションMAXで楽しかったなぁ…。

そんなべっぴんさんの主なスペックは以下のような感じ。(細かなスペックは公式サイトを見てみてください)

寸法(開いた状態)186.9 × 145.2 × 4.8(mm)
ディスプレイサイズ(解像度)片面5.6インチ(1800×1350)、全面8.1インチ(2700×1800)
重量約250g
バッテリー容量(充電端子)3577mAh(USB-C)
SoCSnapdragon 855
メモリ6GB
SIMnanoSIM
生体認証指紋認証
付属品本体、充電器(18W)、バンパー
SIMピン、諸々書類
定価(税込)発売当時:17万円前後
現在:11万円前後
メルカリとかより海外通販で買う方が安い

高価になりがちなイロモノスマホとは言え、SoCが発売当時時点で既に型落ちだったりメモリが6GBだったりで定価17万は攻め過ぎだと思うんですけど。

今は11万前後で買えるのでお試しで買ってみるのはアリだと思います。飽きたらフリマアプリで高く売れますしね。

パカリと開くとこんな感じ。ロゴのあるなしで表裏が分かります。(公式でその概念があるのかは知らない)

iPhone SEと並べてみると色味の違いが目立ちます。iPhoneは温かみのある白ですがSurface duoは冷ための白。カッコよさを求めるならSurface duoの方がキリっとしててGoodかなと思います。ホントカッコいい。

下部
右部(左からSIMスロット、指紋認証、電源、音量)

充電端子や各ボタン類はこのような並び。左部や上部には何もありません。指紋認証の精度はバッチリでほぼ失敗することはありませんでした。

上:iPhone SE 中:Surface duo 下:iPad Pro
Surface duo折り畳み状態

Surface duoは非常に薄く、手に持った時に一番びっくりするのはこの部分だと思います。iPhone SEとiPad Proと比べてみるとその薄さが際立ちます。

中央のヒンジは頑丈。開け閉めするときも無段階調整ができることもあって硬めの感触。ディスプレイ折り畳み式(いわゆるフォルダブルスマホ)でもないのでそこまで神経質にならなくても大丈夫。

ディスプレイはiPadが2つ並んでるようなデザイン。上下のべセルが太すぎると感じる方も多そうだけど、個人的には多少ベゼルがあったほうが持った時に指がディスプレイにかからないので悪い印象は受けません。

もちろん横向きでも利用できます。使い物になるかと言われると…(詳細後記

一画面にするとドックに配置されているアプリが片面に移動したりとよくできてます。

ヒンジ部分を限界まで山折りすることで一画面のみを使って操作することもできます。折り畳み角度によってモードを判定しているらしく、この状態の時はもう一方の画面は暗転するので対面にいる人に丸見え!なんてことはほとんどないです。…ほとんどね。

この状態で反対画面を使いたいときは「スナップを効かせて(大事)」暗転している画面を自分に向けると「こちらの画面を使う場合は場合はダブルタップ」と表示されるのでその通りにダブルタップすることで反対画面を使うことができます。

ヒンジは好きなところで固定できるので色んな使い方が可能です。

THE オタク

とはいえ一番スタンダードな使い方はこういうのかなと思います。左右のディスプレイでそれぞれ別のアプリを表示できるので片っぽでブラウザ、片っぽでSNSやゲームという「ながら操作」ができるようになっています。SoCもSnapdragon 855と比較的強いものなので原神など重すぎるゲームでなければ普通に動作します。

注意点としてはメモリが6GBしかないのでアプリを開きすぎると割とすぐにカックカクになります。気を付けましょう。(マルチタスクが売りの一つなのに何故そこをケチってしまったのか)

機能としてペアで表示するアプリをあらかじめアイコンとして置いておくことも可能。(この場合は左画面にTwitter、右画面にChrome)

は(んた)り

2つの画面を1つとして扱うことも可能です。しかし最適化されていないアプリではヒンジ部分でその部分の情報が完全に見えなくなってしまうので注意が必要。

主にMicrosoft製のアプリですが、最適化されているアプリでは2つの画面をうまく使って生産性を上げることができるようです。例えばTeamsでは「片方の画面に参加者アイコン(カメラONなら顔)、もう片方の画面に共有された資料」ということができました。会社の打ち合わせだったので流石にその場面を撮影することはできなかったですが…。


カメラについて

スピーカーとライト(白丸)の間にあるのがカメラ

カメラは右ディスプレイ上部にある一つのみ。画質は特段キレイということもないですが困ることもありません。ただ操作性が酷すぎる。操作性を含めると3DSのがまだマシ。

四苦八苦した末の写真

カメラが一つだけなので起動すると基本的にインカメラ状態になります。端末を開いた状態でも起動できますがその場合はインカメラとしてしか使えません。

リアカメラとして使いたい場合は「スナップを効かせて(大事)」端末を回転させると自動的に反対側の画面にカメラプレビューが表示されます。

画角は広め

ただ端末が回転を認識するかは割と運任せ。いくらスナップを効かせて回転しても反応しないこともあれば、意図しないところで何故か回転を認識して逆画面にカメラプレビューが移動することもあります。

何故通常画面で採用していた「逆画面ダブルタップで操作画面変更」をカメラで使えるようにしなかったのか。

次期ではカメラ周りが強化されるみたいな噂がありますが、操作性の改善もお願いしますよ~。


Surfaceペンについて

Surfaceシリーズには純正ペンであるSurfaceペンというアクセサリがあります(別売)

これはSurface duoでも利用することができ、メモアプリやお絵描きアプリで利用可能です。今回は実際にSurfaceスリムペンを購入して使ってみました。

結論から話すと「メモや資料に注釈を書き込む程度の用途ならかろうじでOK。お絵描きも出来なくはないけどストレス溜まりまくりで苦行と化す」という印象。ここは最初から期待していなかったので特にうわっ…と思うことはなし。

ストレスの主な原因は遅延。アプリ側で手振れ補正を切ったとしてもまるで補正ありのような遅延が起きます。その分手振れは少なめですが。(比較用にiPad Proも置いておきます)

スペック上は筆圧検知もありますが今回テストとして使ったClip Studioでは筆圧検知がされずに線の強弱をつけることができませんでした。

iPadレベルとまではいかなくとも、このあたりも需要はあると思うので是非次期で改善してほしいですね。


電子書籍ビューワーとして

Surface duoは非常に癖の強い端末ですが、マルチタスクのように他にはない良いところもあります。

しかし「これいいね!」と強く思った場面はマルチタスクではなくKindleアプリで漫画や雑誌を読む時のビューワーとして使っている時でした。

ミヒラキー

良い。良いぜ。

Kindleアプリは珍しくSurface duoにも最適化されていたので一部の本を除いてヒンジ部分の情報が見えなくなることはありません。それでも真ん中に縦線が入ってしまうので電子書籍の良さが失われているじゃないかと思う方もいらっしゃるでしょう。私も最初はそうでした。

しかし実際に使っていると、「ディスプレイが分かれていること」と「ディスプレイ(片面)アスペクト比4:3という形」によって実際に紙の本を読んでいるかのような感覚で閲覧することができます。しかも重さも少年漫画単行本より少し重いくらい!快適!

面白いから読もう

もちろん1画面のみで読むことも可能です。時と状況によって使い分けるといいと思います。

もちろん注意点もあります。これが特定の方には結構致命的でSurface duoは「日本の小説(縦書きの小説)」を読む際は2画面運用ができません。いやできなくはないけどなんだこりゃという感じ。

恩田陸好き

小説を2画面で表示するとこのような感じ。ぱっと見では普通に表示されているように見えます。

しかしお察しの方もいらっしゃると思いますが、これ実はヒンジの部分にも文章が存在しているんですよね。流石にこれでは使えない。英語等の横書き小説は問題なく読めます。

一応1画面にすることで欠落なしで読むことは出来ますが、それなら普通のスマホで読む方が快適。小説をメインで読む方には向いていないですね。(国内未発売なのでこれからアプデで改善される可能性も低い…)



手放した理由:良くない&思っていたのと違ったところ

ここまでデザインがカッコよかったり電子書籍ビューワーとしてつよつよであるとお話ししてきましたが、やはり良くないところはあります。というか良くないことや思っていたのと違う部分が痛かったので手放しました。

ヒンジが思ったより邪魔

電子書籍(漫画、雑誌)を閲覧しているときはヒンジがあることによって紙媒体に近い感覚で閲覧できるというメリットがありました。

しかしそれ以外で利用しているときは基本的には邪魔です。情報が欠落するというデメリットがデカすぎます。

小4の時に作ったキャラクター:カッパ太朗

多くの方が使っていると思われるPCのマルチモニターでは、モニターのベゼルがどれだけ太くても情報の断面は繋がるので欠落が起こることはほぼありません。Surface duoもこうであったならまだOKでした。

しかしそうではなく、残念ながらSurface duoはヒンジ部分にかかった情報が見えなくなってしまいます。画面をスライドさせることで見えるようにはなりますが、常に画面の真ん中に障害物を置かれているような感覚は思った以上にストレスになります。


あらゆる場面で意図した動作をしてくれないことが多い

結構辛かったです。まずまとめると下記のような感じ。

  1. 端末の回転がトリガーになる動作が不安定
  2. 端末の折り畳み角度がトリガーになる動作が不安定
  3. 横画面で使っているときは大体の動作が不安定
  4. 画面端からのスワイプの判定が曖昧
  5. すぐ熱くなる
  1. 端末の回転がトリガーになる動作が不安定

「横画面にするとき」「1画面運用時に反対画面を表示、操作したいとき」「カメラ利用時インカメラとリアカメラを切り替えるとき」

主にこれらの操作をするとき、何回端末を回転させても反応してくれない時があります、3回に1回くらいの割合で反応しないと思います。

2. 端末の折り畳み角度がトリガーになる動作が不安定

1画面モードにするときにうまくモードが切り替わらず、反対画面が暗転しないで画面が付きっぱなしになることが割とあります。(対面にいる人に丸見え!)

逆に2画面モードに戻すときも片方の画面が暗転したまま点灯してくれないときがあります。

こういう時は何回かパカパカ開け閉めしてると直りますが、Coolじゃないよね。

3. 横画面で使っているときは大体動作が不安定

縦画面で使っているときは比較的安定して動いてくれるのですが、横画面で使っているときはもうダメです。

片方の画面が動かなくなるわ、アプリが落ちるわでひどいです。もちろん普通に動くこともありますが大体何かしらの不具合が起こります。

4. 画面端からのスワイプの判定が曖昧

「ホーム画面に戻るとき」「前の画面に戻るとき」「コントロールセンターを表示するとき」

これらの操作をするときに意図しない動作をするときが多々あります。ホーム画面に戻ろうとしても普通にブラウザやTwitterがスライドされるだけだったり、前の画面に戻ろうとしても反応しなかったり。

画面端からのスワイプとそうでないスワイプの境界が…。

5. すぐ熱くなる

起動しているアプリが少なくてもすぐにじんわりと端末が熱くなってきます。ゲームなんかしたときには一瞬で不快に感じるレベルで熱くなります。それに加えてメモリが少なさのせいですぐにカクついてくるのでもーいけません。


要は何をするにも多くのストレス要因が付きまとってくるんですよね。まさかここまで安定しないとは思っていませんでした…。もちろん不安定になりやすい操作を控えたりすることである程度は快適に使うことができますが。(それでいいのか)

とはいえ欠点があるということは伸びしろがあるということですから、このあたりも次期に期待ですね。


思っていたのと違うこと:2画面スマホの必要性

元も子もないことを言ってしまうのですが、Surface duoを使っていて「スマホに同じ大きさの画面2つはいらなくない?」と思ってしまいました。

もちろん電子書籍と読む時など見開きページをそのままの形で閲覧できるのでメリットはあるのですが、それぞれの画面で別のアプリを動かしているときなんですよ、問題は。

「片方でSNS、片方でブラウザ」と聞くと捗る感じはします。が、結局見る(視界に入る)のは一つの画面だけです。であれば普通のスマホでチョイとタスク切り替えをした方が楽なのでは?と思いました。

PCのマルチモニタも否定しているように聞こえますがPCは一つの画面が大きく、一度に表示できる情報量が多いので視界を移動させるメリットがあります。しかしSurface duoは情報量が少ない(画面サイズとアスペクト比的に普通のスマホよりも情報量が少ない)ので視界を移動させる手間をかけるのもなんかなぁという感じ。

2画面合体で扱ったとしても真ん中にヒンジという邪魔が入るし八方ふさがりです。

フォルダブルスマホのように「閉じると小さい画面、開くと大きい画面。同時には使えない」という形は理にかなってるんだなと思いました。欲しい。

Twitterのアカウントページもbioで画面の半分以上が占領されるほど

楽しく使っているときは考えないようにしていたのですが、いざiPhone 12 Pro Maxを使ってみたら「2画面いらなくね?」となってしまったというわけです。



まとめ:顔は良いけど中身はじゃじゃ馬。次期に期待。

デザインがカッコいいと多くの欠点も許せるメンクイの方or電子書籍特化の使い方をする方向けのスマートフォンかなと思いました。(私自身デザインが良いなら欠点も許せるタイプだとは思っていたのですが、ちょっと今回は度が過ぎました)

とはいえどうにもできない問題は少ないと思っているのでしっかりと次期Surface duo(ホントに出るのかは知らない)で良いところはそのまま!悪いところはしっかり改善!としてくれることを願います。あと国内発売。国内発売したら小説もまともに読めるようになる可能性も出てくるんじゃないかなと思います。

でも写真眺めて思ったけどホント顔がいいなお前な。