軽快に撮影できるXマウントのマクロレンズ。 Carl Zeiss「Touit 2.8/50M」レビュー。

軽快に撮影できるXマウントのマクロレンズ。 Carl Zeiss「Touit 2.8/50M」レビュー。

2021年1月18日

ブログを始めてから物撮りをする機会が増え、マクロレンズがほしいと考えるようになりました。

標準ズームだとある程度被写体から離れてない撮影しなきゃいけないし、「もっと大きく撮影したいな」というときは解像度を犠牲に切り取らなきゃいけない。んでもマクロレンズがあれば…。

そんなわけでいろいろ検討した結果、Carl Zeissから発売されているマクロレンズ「Touit 2.8/50M」と購入し1ヶ月程使ってみましたのでお話させてください。


Carl Zeiss「Touit 2.8/50M」

Zeissのレンズはスタイリッシュでカッコいい。カッコよくない?

名前のとおり50mm(35mm換算で75mm)で撮影可能な中望遠単焦点レンズ。

F値2.8で焦点距離50mmのレンズにしては大きく、重いです。(重量290g)

X-T4を撮るカメラが欲しい今日このごろ。ちなみにこれはPixel 5で撮影

X-T4に装着するとこんな感じに。X-T4のクラシカルな雰囲気とTouit 2.8/50Mのスタイリッシュさのちぐはぐ感がたまらないぜ。

板チョコはガーナ派

レンズフードを装着すると結構大きなシルエットになります。ガーナよりちょっと大きいくらい。

フードありだとちょっと野暮ったい感じがするのでなしの方が個人的には好み。


注意点:ゴム製のリングにホコリがつきやすい

上記の写真をみても分かると思います。フォーカスや絞りのリングがゴム製のため、操作はしやすいのですがホコリの付着が結構目立ちます。ちょくちょく掃除してあげましょう。


このレンズにした理由

FUJIFILM Xマウントで利用可能なマクロレンズはTouit 2.8/50M以外には下記のようなものがあります。

・フジノンレンズ XF60mmF2.4 R Macro

・フジノンレンズ XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro

もちろんこれらも候補に上がっていたのですが求めている性能と価格等の要素を考慮した結果、今回はTouit 2.8/50Mを購入しました。

今回マクロレンズを購入するに当たり考えた条件が2つ。

「等倍撮影が可能なこと」そして「普段装着しっぱなしでも苦にならない重さなこと」

一つ目の「等倍撮影可能」について。まずマクロレンズといっても全てが同じような撮影ができるわけではないらしいです。

レンズのスペックには「撮影倍率」という要素があり、これが等倍(1倍)だと「等倍マクロ」と呼ばれます。そして倍率0.5倍だと「ハーフマクロ」0.25倍だと「クォーターマクロ」と呼ばれ、この倍率が大きいほど被写体を大きく写すことが可能。

今回購入した「Touit 2.8/50M」や候補にあった「XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro」は「等倍マクロ」に分類されるため今回の条件に合っていました。しかし「XF60mmF2.4 R Macro」は「ハーフマクロ」に属しているとのことで今回は今後のご活躍をお祈り申し上げました。

(作例とか見てるとハーフマクロでもめちゃ綺麗な写真を撮影できそうでしたが、今回はせっかくなので等倍マクロに絞りました)


次は「重量」。残った候補を重量で並べると下記のようになります。

Touit 2.8/50M290g
XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro750g

「XF80mmF2.8重すぎ!」となったわけです。はい。

Touit 2.8/50Mはその焦点距離の単焦点レンズにしては暗いし重いけど、Xマウントの等倍マクロレンズにしては軽かったというわけですね。しかもカッコいいぜ。すごいぜ。


作例①:マクロ撮影(撮って出し)

ここからは実際にTouit 2.8/50Mを使って撮影した写真を紹介させていただきます。まずはマクロ撮影の撮って出しから。

マクロレンズがあると旅行で撮れる選択肢が一気に増えるので楽しい。特に植物。

波打ち際での一枚。波が置いていったアワを至近距離で撮影。

砂浜の砂。寄って見てみると意外とカラフルでした。こんな感じでレンズ越しで見ることで新しい発見がよくあります。

ペット撮影もさらに楽しく。犬って撮影しようとしてしゃがむと遊んでもらえると思って寄ってきますよね。そんなときでもマクロレンズならどアップでパシャリ。毛の解像感がまた楽しい…。


作例②:中望遠撮影(撮って出し)

次は中望遠撮影の撮って出し。楽しさはマクロ撮影だけじゃないぜ。

35mm換算で75mm。意外と大きく写せます。

接写も景色なんでもござれ。海を撮るのに楽しいレンズ。夏が楽しみ。

基本的に横向きで写真を撮るのが好きだったのですが、このレンズはなぜだか縦向きで撮影したくなる不思議な感覚があります。

F値2.8と侮るなかれ。中望遠なので意外とボケる。ボケも綺麗で物撮りが日々の楽しみに。


作例③:マクロ撮影(現像あり)

次はマクロ撮影したものでLightroomで現像した写真を紹介。

ボケが綺麗なので規則的に並んだものを撮影したくなります。とにかく目につくモノがあったらカメラを構える習慣ができた気がします。

しっかりと色を残してくれるので撮影後の現像も超楽しい。

肉眼では寄れない世界をイジれる面白さ。みんなもマクロレンズを買おう。


作例④:中望遠撮影(現像あり)

最後に中望遠撮影してLightroomで現像したものを。

犬からピントがズレてしまっているけどコンクリートの質感に驚いた一枚。日陰の冷たさを表現できている気がする。

ポートレートではないけど「人」を写すのが好きなのかも。

macOS感ある…ない?

解像感が流石って感じ。


新たなカメラの楽しさを教えてくれたレンズ

作例を交えてTouit 2.8/50Mを1ヶ月ほど使ってみた感想をお話させていただきました。

今では日常で装着するレンズとして活躍してもらっています。物撮りも風景も動物もパッと構えてサッと撮影できる。最高。日々幸せを感じています。

価格は大体10万円弱。Xマウントの50mm単焦点レンズとしては少しお高めのレンズですが、撮れる絵の多さが段違いに多いと思います。それに等倍マクロレンズと考えれば結構安めなのかも。

Xマウントで「なにかおもしろいレンズが欲しい!(漠然)」と考えている方は是非手にとってみてはいかがでしょうか。

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